無駄な医療費を節約

医者のかかりかたでも節約できる、賢い治療の受けかた

受診のしかたによっては余計な出費がかかることもあります。医師の指示に従ったり、診療時間を少し工夫することなどでも無駄な出費を防ぐこともできます。日常的な通院や治療には、正しいかかりかたで工夫できることもあります。ただし、緊急と思ったときは、迷わず一番早く受診できる方法を選びましょう。

高くつく”いきなり大病院”

いきなり大病院(200床以上)に受診した場合、病院は、初診料に「特別料金」を上乗せしてもよいことになっています。特別料金は病院が独自に決めることができ、しかも全額自己負担となるので、大病院の受診は高くつきます。

さらに大病院では、診療所などに文書で紹介する旨を申し出たのに、その病院に通院を続けた患者には、再診料に全額自己負担となる上乗せ料金を請求してもよいことになっています。

高くつく

200床以上の大病院などでは紹介状なしの初診料負担が増えます

紹介状を持たずに特定機能病院(大学病院など)や許可病床が200床以上の地域医療支援病院、一般病床200床以上の紹介受診重点医療機関を受診すると、初診料のうち健康保険適用の部分が2,880円から2,140円となり、差額の全部、または一部が患者負担になる場合があります。

自分勝手な時間外受診はやめよう

楽だから、便利だからと、診療時間を過ぎたり、深夜・休日にコンビニ感覚で受診すると、診察料に割増料金が加算されます。

初診料 再診料
同じ病院で2科目+370円
2,880円 730円
時間外加算★ +850円 +650円
休日加算(日曜・祝日などの休診日) +2,500円 +1,900円
深夜加算(22時~6時) +4,800円 +4,200円

★夜間の救急医療のために診療を行っている地域医療病院、救急病院、救急診療所のなかには、時間外加算として初診時2,300円、再診時1,800円を加算するところがあります。

  • ※診療所では、診療時間内でも夜間・早朝に診察を受けると、割増になる場合があります。(2014年4月現在)
  • ※地域の医師が連携し、夜間・休日・深夜の急病患者を受け入れるとして届け出を行った医療機関では、それらの時間に診察を受けると、「地域連携夜間・休日診療料(2,000円)」、6歳未満では「地域連携小児夜間・休日診療料(4,500円、または6,000円)」がかかります。
  • ※診療時間外に電話での問い合わせに応じる診療所では、再診料に「時間外対応加算(50円)」がかかります。

医療費がはね上がる”はしご受診”

個人的な都合で次々と転院を繰り返すことを「はしご受診」といいます。病院を替えるたびに検査や診察をやり直すことになり、費用と時間の無駄になるばかりか、結局治療が中途半端になってしまいます。医師とのコミュニケーションを十分にとって、安易な「はしご受診」は慎みましょう。ただし、重い病気で他の医療機関のアドバイスを受けたい場合は、主治医に相談しましょう。(セカンドオピニオン)

初診からオンライン診療が可能になります

2018年から再診を対象にスマートフォンやパソコンなどを使ったオンライン診療が可能でしたが、2022年4月より、かかりつけ医で初診からオンライン診療が受けられるようになりました。

初診は原則かかりつけ医が行うことになっていますが、ほかの医師が事前に患者とオンラインでやり取りし、病歴や服用歴、アレルギー歴等と、現在の患者の症状を把握して(診療前相談)、可能と判断すればオンライン診療を行うことができます。

2022年4月から新設
初診料
(情報通信機器を用いた場合)
再診料
(情報通信機器を用いた場合)
2,510円 730円

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